
EC SALES & OPERATION LAB楽天市場・Amazon・自社ECの売上改善を実務視点で解説
10月になってから「10月商戦」を考えていませんか?
9月も残りわずかです。
楽天スーパーSALE、お買い物マラソンと続いた9月商戦が終わり、
「少し落ち着いた」というEC担当者も多いかもしれません。
しかし、ここで通常運営へ戻ってしまうと、
次の商戦へのスタートが遅れます。
EC運営では、
イベントが始まってから売上を作るのではなく、
イベント前に“売れる状態”を作っておくこと
が重要です。
今年はAmazonが10月16日〜19日にプライム感謝祭を開催。
先行セールを含めれば10月13日から大型商戦が始まります。
楽天市場でも10月の販促、自社ECでは秋冬需要、ハロウィン、
そしてその先には11月・12月の年末商戦が控えています。
9月28日の今、何を準備するべきなのか。
7つのポイントに分けて整理します。
この記事で
わかること
CONTENTS
1.9月の「勝ち商品」を10月の主力商品候補にする
最初に新しい商品を探す必要はありません。
まず9月のデータを確認します。
スーパーSALE、お買い物マラソンで、
アクセスが多かった商品
CVRが高かった商品
客単価が高かった商品
RPPのROASが良かった商品
レビューが増えた商品
を抽出します。
この中で重要なのが、
「なぜ売れているか」を分解する。
アクセスが多い
CVRも高い
アクセスは多い
CVRが低い
CVRは高い
アクセスが少ない
アクセスが多い × CVRが高い商品は、
10月の主力候補です。
一方、アクセスは多いがCVRが低い商品は「改善候補」。
CVRは高いのにアクセスが少ない商品は「集客強化候補」です。
商品を「伸ばす/直す/集客する」に分類する。
10月商戦は、ここから始まります。
2.商品ページを「秋冬仕様」に変える
商品ページは一度作って終わりではありません。
ユーザーが商品を買う理由は季節によって変わります。
9月までは、
残暑
夏の疲れ
秋準備
だった需要が、10月になると、
秋冬
乾燥
防寒
ハロウィン
年末準備
ギフト
などへ変化します。
同じ商品でも、
ユーザーが購入する理由が変わる
ということです。
そこで、
商品画像
キャッチコピー
使用シーン
FAQ
関連商品
を季節に合わせて見直します。
商品そのものではなく、
今、その商品を買う理由を商品ページで伝えることが重要です。
例えばギフト需要がある商品なら、
「自分用の商品ページ」から、
「誰かに贈るときにも選びやすいページ」
へ変えるだけでも購入理由が増えます。
3.Amazonプライム感謝祭は「10月13日開始」と考える
2026年のAmazonプライム感謝祭は10月16日0:00〜19日23:59。
先行セールは10月13日0:00から始まります。
つまり販売側から見ると、
10月13日が実質的な商戦スタート
です。
今週から確認したいのは、
商品タイトル
メイン画像
商品説明
価格
在庫
レビュー
広告
競合商品
です。
Amazonは楽天市場とは購買行動が違います。
楽天ではイベント・回遊・ポイントを使いながら店舗を比較するユーザーが多い一方、
Amazonでは検索 → 比較 → 購入を短時間で行うユーザーを想定した
商品ページ設計が重要になります。
楽天の商品ページをそのままAmazonへ持っていくのではなく、
チャネルに合わせて販売設計を変えることが重要です。
4.広告予算を「イベント期間だけ」で考えない
大型SALEが近づくと、
「広告予算をいくら増やすか」という話になりがちです。
しかし重要なのは予算額ではありません。
見るべきなのは、
広告
商品ページ
購入
9月のRPPでクリックは多かったのにCVRが低かった商品。
Amazon広告でクリックはされるのに購入されない商品。
ここへ広告費を追加しても、
効率が悪化する可能性があります。
広告費を増やす前に、
「商品ページは売れる状態か?」
を確認します。
売れる商品をより多くの人に届ける装置
として考えます。
5.レビューを10月商戦の「営業担当」にする
ECでは購入直前のユーザーにスタッフが説明できません。
そこで営業担当の役割を果たすのがレビューです。
9月商戦で集まったレビューから、
購入理由
使用シーン
満足した点
不満だった点
よくある質問
を抽出し、商品ページへ反映します。
例えば「サイズが不安だった」という声が多いなら比較画像。
「使い方が分からなかった」ならFAQや動画。
「プレゼントに喜ばれた」ならギフト訴求です。
レビュー
顧客理解
商品ページ改善
レビューは評価点だけではありません。
次の商品ページを作るための顧客インタビュー
でもあります。
6.在庫を「売上予測」から逆算する
大型イベントでよくあるのが、
「予想以上に売れて在庫切れになった」というケースです。
一見すると成功ですが、
イベント中盤で在庫切れしたなら機会損失です。
9月のデータから、
1日目販売数
中盤販売数
最終日販売数
広告流入
自然検索流入
を確認します。
そのうえで10月の必要在庫を計算します。
「どれくらい売れると思うか」
ではなく、
「過去データから何個必要か」
で考えます。
7.10月だけでなく「11月・12月」まで作る
ここが今週最も重要です。
10月商戦の準備をしていると、
10月だけを見てしまいます。
しかしECでは、
→
11月
→
BLACK FRIDAY
→
12月
ブラックフライデー、クリスマス、年末年始まで、
需要は連続しています。
商品撮影。LP制作。バナー。広告設定。在庫。
ギフト対応。配送体制。
これらは12月になってから準備しても間に合いません。
だから9月最終週に、
10月商戦を準備しながら年末商戦の準備も始める。
ここまでできると、EC運営が
「イベント対応型」から年間計画型へ変わります。
楽天・Amazon・自社ECは同じ売り方をしない
10月はモール横断戦略を整理する絶好のタイミングです。
イベント
回遊
ポイント
店舗体験
検索
比較
即決
レビュー
ブランド
CRM
リピート
LTV
同じ商品を販売していても役割が違います。
例えば新規顧客獲得を楽天・Amazonで強化し、
自社ECでは既存顧客に購入後コンテンツやLINE・メールを提供する。
チャネルごとの特性を理解すると、
「全部のECサイトで同じSALEをする」という運営から脱却できます。
まとめ|10月商戦は「9月28日」から始める
今週確認するのは、
① 9月の勝ち商品
② 商品ページ
③ Amazonプライム感謝祭
④ 広告
⑤ レビュー
⑥ 在庫
⑦ 年末商戦
10月になってから、
「10月は何を売ろう?」では遅い。
→
PREPARE
→
SELL
→
IMPROVE
このサイクルをイベント前から回します。
9月のデータを10月へ。
10月のデータを年末へ。
イベントを重ねるほど、
EC店舗そのものを強くしていきましょう。
編集長コメント
ECコンサルティングの現場で感じるのは、
売上の差は「SALE期間中」よりも
SALEが始まる前の準備期間
に生まれているということです。
商品ページを直した店舗。
レビューを分析した店舗。
在庫を予測した店舗。
広告対象商品を絞った店舗。
そして、イベントが始まってから準備を始めた店舗。
同じSALEへ参加しても結果は変わります。
9月最終週は、10月商戦だけでなく
年末商戦へ向けても重要な1週間です。
売れる日を待つのではなく、売れる日に備える。
今週から始めてみてください。
株式会社イレヴンアップフィールド
代表取締役 上田 淳一
EC CONSULTING
ECの可能性を、もっと大きく。
楽天市場・Amazon・自社ECの
売上分析、商品ページ改善、広告運用、
販促計画、EC運営代行までサポートします。
株式会社イレヴンアップフィールドでは、
楽天市場を中心に、Amazon・自社ECを含めた
売上分析、商品ページ改善、広告運用、
販促計画、EC運営代行を支援しています。
「毎回SALE直前になって準備している」
「広告費は増えているのに売上が伸びない」
「楽天・Amazon・自社ECの役割を整理したい」
という企業様は、まず現在のEC運営を
データから整理することが重要です。
今週の最新ECニュース
Amazon「プライム感謝祭2026」
Amazonが9月24日に2026年プライム感謝祭の日程を正式発表。
本セールは10月16日0:00〜19日23:59、
先行セールは10月13日0:00〜15日23:59です。
Amazon販売を行う事業者にとっては、
10月16日ではなく10月13日を販売開始日として逆算する
ことが重要です。



