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EC販促カレンダーの作り方|楽天市場・Amazon・自社ECの秋商戦を8月から準備する方法

2026年下半期のEC売上は「8月の準備」で差がつく

EC運営では、セールが始まってから販促を考えるのでは遅すぎます。

特に9月以降は、秋物需要、敬老の日、ハロウィン、ブラックフライデー、クリスマス、年末年始と、大きな購買機会が連続します。

売上を伸ばす店舗ほど、イベント直前ではなく1〜2か月前から「商品・ページ・集客・顧客」の4つを準備しています。

2026年は、ここにもう一つ重要な要素が加わっています。

AIです。

楽天市場は2026年1月、スマートフォンアプリにエージェント型AI「Rakuten AI」を搭載。予算、購入目的、利用シーンなどを対話で入力しながら商品を探せる環境を提供しています。さらに6月の楽天スーパーSALEでは、AIコンシェルジュと「ディスカバリーレコメンデーション」をセール体験にも展開しました。

つまり2026年下半期は、

「セールで目立つ」+「検索される」+「AIから見つけてもらう」

という3つの視点で販促計画を設計する必要があります。

まず9〜12月の「売上の山」を決める

最初に行いたいのが、9月から12月までの販売計画の可視化です。

すべてのイベントに全力投球する必要はありません。

自社の商品と相性の良いイベントを「重点商戦」として決め、その前後から逆算します。

例えばギフト商材なら、敬老の日、クリスマス、年末年始。ファッションなら秋冬への季節転換。食品なら秋の味覚、ギフト、年末需要。家電や日用品なら大型セールやブラックフライデーとの親和性が高くなります。

ここで重要なのは、販促カレンダーを「イベント一覧」にしないことです。

「いつ売るか」だけではなく、

「いつ商品を決めるか」
「いつページを作るか」
「いつSEO対策するか」
「いつ広告を開始するか」
「いつ既存顧客へ告知するか」

まで逆算して初めて、実際に使える販促カレンダーになります。

楽天市場は「イベント前の検索対策」を8月から

楽天市場では、セール当日の値引きやポイント施策だけでなく、通常時からの商品ページ改善が重要です。

楽天自身も2026年3月更新のECサイトSEOガイドで、キーワード選定や内部施策など、継続的なSEOの重要性を説明しています。

商品名・キャッチコピーを再点検する

秋冬に検索されるキーワードを洗い出し、

「誰向けなのか」
「どんな用途なのか」
「どんな悩みを解決するのか」

を商品情報へ反映します。

単に商品スペックを並べるだけではなく、「敬老の日 プレゼント」「秋 キャンプ」「乾燥対策」など、購入目的から逆算してページを設計することがポイントです。

季節特集ページを早めに作る

季節ページはイベント直前に公開するのではなく、検索エンジンやユーザーに認識してもらう期間を確保します。

9月商戦なら8月、11月商戦なら9〜10月から準備するイメージです。

Amazonは「価格を下げる以外」の販促も考える

Amazonでは、セール=値下げだけではありません。

2026年8月8日9時から8月20日23時59分まで、Amazonでは「ポイント祭り」が案内されており、ポイントDEALとダブルポイント祭りを組み合わせた販促機会が提供されています。

価格を大きく下げると利益率が悪化します。

そのため、

ポイント
クーポン
広告
商品ページ改善
レビュー
セット販売

などを組み合わせ、利益を残しながら売上を最大化する設計が重要です。

特にセール終了後には「売れた商品」と「アクセスはあったが売れなかった商品」を分けて分析してください。

後者には、商品画像・価格・レビュー・説明不足など、改善のヒントが隠れています。

自社ECは「顧客を蓄積する場所」と考える

楽天市場やAmazonは強力な集客力を持っています。

一方、自社ECの最大の価値は、単純な売上だけではありません。

顧客との継続的な関係を作れることです。

広告から購入して終わりではなく、

購入

LINE・メール

再購入

関連商品の提案

ファン化

という流れを設計します。

したがって、下半期の販促カレンダーには「新規獲得施策」と「既存顧客施策」の両方を入れてください。

2026年はAIを「販促企画担当」として使う

AI活用というと、商品説明文を書かせることだけを想像しがちです。

しかし、EC運営ではさらに幅広く活用できます。

例えば、過去の販売実績をもとに、

「昨年9月に伸びた商品は何か」
「今年伸ばすべき商品候補は何か」
「この商品の秋向け訴求を10案出して」
「楽天用・Amazon用・Instagram用にコピーを書き分けて」

といった使い方ができます。

楽天自身も「AI-nization」を掲げ、ECの買い物体験にAIを積極導入しています。8月5〜7日には「Rakuten AI Optimism」も開催され、AIを事業成長へ組み込む方向性がさらに明確になりました。

AIは人の代わりにすべてを決める存在ではなく、企画・分析・制作のスピードを上げるスタッフとして使うのが現実的です。

8月にやっておきたい5つの準備

今から下半期に向けて行うなら、優先順位は明確です。

  1. 9〜12月の重点商戦を決める
  2. 売りたい重点商品を決める
  3. 商品ページ・SEOを改善する
  4. 楽天・Amazon・自社ECそれぞれの販促計画を作る
  5. AIを使ってコピー・コンテンツ・分析を高速化する

特に注意したいのが、モールごとに同じ施策をコピーしないことです。

楽天市場はイベントと回遊、Amazonは検索・商品力・広告、自社ECはブランドとCRMなど、それぞれ得意な役割があります。

楽天・Amazon・自社ECを競合チャネルとして考えるのではなく、役割の違う販売チャネルとして設計する。

これが下半期のEC戦略を考えるうえで重要です。

まとめ|秋商戦は「始まる前」に勝負が決まる

9月になってから9月の販促を考える。

ブラックフライデー直前に商品ページを修正する。

クリスマス直前に広告を増やす。

これでは毎年「イベント対応」に追われてしまいます。

2026年下半期は、8月のうちに12月までの売上設計を行いましょう。

楽天市場、Amazon、自社EC、SEO、広告、CRM、そしてAI。

これらを別々の施策として考えるのではなく、一つの販促カレンダーへ統合することで、EC運営は「その場対応」から「計画的に売上を作る運営」へ変わっていきます。


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編集長コメント

EC運営では「今日の売上」を追い続けると、どうしてもセールや広告への依存度が高くなります。一方、強い店舗は1〜3か月先を見ています。

2026年はAIによって商品探索そのものも変化しています。だからこそ、下半期は販促カレンダーに「SEO」「コンテンツ」「AI」を組み込み、未来の売上を先に準備する運営へ変えていくことが重要だと考えています。


今週のECニュース解説

注目したいのは、楽天市場がAIを「検索補助」だけでなく「商品との出会い」へ広げていることです。2026年6月のスーパーSALEでは、具体的な用途や予算をAIに伝えて商品を探すAIコンシェルジュと、ユーザーの興味・関心に合わせて商品情報を提示するディスカバリーレコメンデーションが活用されました。

店舗側から見ると、今後の商品ページは「検索キーワードを入れる」だけでなく、誰向け・何のため・どんな場面で使う商品なのかを明確に伝えることが一層重要になると考えられます。


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